マンションでピアノは演奏できる?注意すべき点や対策を紹介!
はじめに
自宅でピアノを演奏したいとは思っているものの「うるさいかな?」「どこまで聞こえる?」と気になってしまう人もいるのではないでしょうか。
マンションだと隣はもちろん、上の階にも下の階にも音が響くことがあるため、騒音にならないよう気を付けたい人もいるはずです。
そこで、この記事ではマンションでピアノを演奏しても大丈夫なのかについて詳しく解説します。
マンションでピアノを演奏していいかどうかは管理規約次第!
マンションでのピアノ演奏をしても良いか。これは、基本的に管理規約の内容によって決まります。
例えば、国土交通省が公表している「マンション標準管理規約(単棟型)」では、専有部分における楽器の使用は「近隣に著しい迷惑を及ぼさない範囲で行うこと」とされています。
つまり、完全な禁止ではないものの、周囲の生活環境に配慮することが前提ということです。
実際の規約内容は各マンションの管理組合により変わることもあるため、入居前には必ず規約を確認し、必要であれば管理会社や理事会に問い合わせると良いでしょう。
ピアノの音が漏れる2つの原因
ピアノの音対策は、伝わり方の種類によって変わります。
まず、ここではピアノの音が漏れる2つの原因について詳しく解説します。
空気伝播音(空気を通じて広がる音)
空気伝播音とは、空気を振動させて広がる音のことです。
鍵盤を叩いたときに発生する音や、弦の響きが空間に広がることで、隣室や廊下、共用部などに漏れ出す原因になります。
防音ドアや気密性の高いサッシが備わっていないマンションでは空気伝播音の漏れが目立つので、対策が求められるでしょう。
個体伝播音(床や壁を伝わる振動音)
個体伝播音とは、ピアノの重量や打鍵の衝撃が床や壁に伝わって発生する振動音のことです。
グランドピアノやアップライトピアノは、音の振動が床から下階に響きやすいため、トラブルの原因となります。
個体伝播音は、通常の吸音材では防ぎにくいので、振動を遮断する対策が必要になってきます。
階層や部屋の位置で音の伝わり方は変わる!注意ポイント
同じマンションでも、部屋の位置や構造によって音の伝わり方が変わります。
ここでは、階層や部屋の位置で音の伝わり方について詳しく解説します。
上下階の関係|階下への音漏れが最も問題になりやすい
ピアノの振動音は階下に響く個体伝播音が中心です。
とりわけ築年数が経った物件や、フローリングの遮音性能が期待できないマンションでは、階下からのクレームが最も多い傾向にあります。
そのため、ピアノを演奏しようと考えている場合、中層階や下層階よりも、最上階の部屋を選ぶことが好ましいといえるでしょう。
隣室との壁越し|壁の薄い物件では要注意
鉄筋コンクリート造であっても、間仕切り壁が乾式構造の場合は音が通りやすい傾向があります。
楽器使用を想定していない一般的な分譲マンションでは、遮音等級(D値)がD-50程度の壁も少なくありません。
遮音等級(D値)というのは、会話音が聞こえるレベルです。
壁越しの音漏れを避けるためには、隣室と壁が接する位置にピアノを置かない等の工夫をしてみましょう。
角部屋と中部屋の違い|角部屋のほうが音のリスクは減る
中部屋は左右両側に隣室があるため、音が漏れる方向が多く、トラブルの可能性も高くなります。
一方、角部屋であれば基本的に隣接する世帯は1つなので、トラブルの可能性は下がります。
これらの理由から、マンションで近所迷惑を避けてピアノを演奏したい場合は角部屋をお選びください。
ただ、人によって音を気にする度合いは変わりますので、早朝や深夜の演奏はどの階層・部屋でも避けましょう。
ピアノを演奏するためのマンション選びのコツ
快適に演奏を楽しむためには、物件選びの段階で当項目でまとめるポイントを確認しておくと安心です。
ここでは、ピアノを演奏するためのマンション選びのコツについて詳しく解説します。
防音性能が高い構造・仕様か確認する
防音を重視するなら、壁の遮音等級がD-55以上、床の遮音等級がL-45以下のマンションを目安に選ぶと良いでしょう。
また、防音・遮音仕様が明記された音楽対応型マンション「THE MUSIC COURT」などの専門物件は、楽器演奏が前提の設計となっているため安心です。
もし本格的にピアノ等の楽器の練習をする予定の場合は、音楽対応型マンションの検討をおすすめします。
上下・隣室との位置関係に注意する
上下・隣室との位置関係には一際注意が必要でしょう。
上下階の音問題は根深いため、下の階が共用部や駐車場といった「無人エリア」であるとより安心できます。
先述の通り、最上階かつ角部屋がベストです。
入居者層や物件の口コミを確認する
ファミリー向けや音楽愛好家が入居しているマンションは、ピアノの音に比較的寛容です。
SUUMOやHOME’sなどの口コミサイトを活用して、実際の入居者の声をチェックすることをおすすめします。
ピアノの音を気にしないための防音対策
ピアノの音を気にせず演奏するには、防音対策が必須です。
ここでは、ピアノの音を気にしないための防音対策について詳しく解説します。
ピアノの置き場所を工夫する
ピアノは壁から10cm以上離して設置することで、音の共鳴を抑えられます。
また、隣室と接していない壁やクローゼットのある面を選ぶと吸音効果も期待できるはずです。
防音マット・防音パネルの設置
市販の遮音マットや吸音パネル、防音カーテンなどを活用することで、簡易的な防音対策が可能です。
とりわけ床への振動を減らすためにピアノ専用のインシュレーター(防振ゴム)を設置するのは有効な手段といえます。
演奏時間を配慮する(朝・夜は避ける)
マンション生活においては、周囲の生活時間帯に配慮するマナーも大切です。
目安としては、午前10時~午後6時頃までの演奏が無難とされており、早朝や深夜の演奏は控えるべきとされています。
ピアノの種類で変わる防音対策
ピアノの種類によっても、防音対策の内容は変わるからこそ、併せて知っておくべきです。
ここでは、ピアノの種類で変わる防音対策について詳しく解説します。
グランドピアノ|音量も振動も最大。本格防音対策が必須
グランドピアノは、豊かな音量と重低音を持つ一方で、床への振動伝達も大きいため、マンションでの設置には極めて高度な防音工事が必要です。
通常の防音マットでは対応しきれず、二重床・浮き床構造などの本格的な防振設計が求められます。
アップライトピアノ|背面の壁伝いに音漏れしやすい
アップライトピアノは、音が背面から壁に伝わりやすい構造です。
壁との距離を空けたり、背面に防音ボードを設置するなどの工夫が効果的と言えます。
電子ピアノ|最も音漏れが少ないが、油断は禁物
ヘッドホンで演奏できる電子ピアノは、音漏れリスクを最も抑えられます。
ただ、鍵盤の打鍵音やペダルの振動は階下に響く可能性があるため、床への防振対策は必要不可欠です。
防音マンションなら「THE MUSIC COURT」がおすすめ
防音マンションなら「THE MUSIC COURT」がおすすめです。
音楽を楽しむために設計された「THE MUSIC COURT」は、防音室が備わった部屋が用意されています。
一部の楽器においては、演奏時間の制限が有りますが、基本的に時間や近隣を気遣うことなく演奏に集中いただけます。
住民も音楽を愛する人が集まっており、演奏による精神的・肉体的な負担はもちろん、クレームのリスクも避けられるでしょう。
防音性能に優れた内装や二重窓、二重ドアなどの工夫が凝らされており、快適な音楽活動が可能です。
また、1階にはスタジオやレコーディング設備が完備されており、居住者はすぐに創作活動を始められます。
高速インターネット回線やavex traxと信和グループが共同で提供する「脱着式Wi-Fi」があるなど、デジタル環境も充実!
気になる方はぜひ「THE MUSIC COURT」をご検討ください。