賃貸物件でシャワーヘッドを取り替えるのは法律違反？方法・注意点を解説

シャワーの水圧を変えたい、美容に良いシャワーヘッドを使いたいなどの理由から、シャワーヘッドを取り替えたいと思ったことはありませんか？

賃貸の場合、元々あるものをどこまで変更して良いのかわかりませんよね。賃貸物件ではシャワーヘッドを取り替えても良いのでしょうか。

結論から言いますと、賃貸物件でシャワーヘッドを取り替えても法律違反になることはないため、交換して構いません。

しかし、取り替えられるのはシャワーヘッドのみ取り外せるものに限ります。

また、どこまで許可されるのか、どこから法律違反になるのかは管理会社や契約内容によって異なります。後々のトラブルを防ぐためにも、無断で交換せず直接管理会社に問い合わせてみましょう。

ここでは、賃貸物件でシャワーヘッドを交換する方法について見ていきましょう。

型番・メーカーが同じものを交換する場合

型番・メーカーが同じものを交換する場合、以下の手順で進めます。

1.水栓が完全に閉まっていることを確認する
2.既存のシャワーヘッドを取り外す
3.接続部分にゴムパッキンをはめ込む
4.新規のシャワーヘッドを取り付ける
5.水漏れがないかを確認する

まずは水栓が完全に閉まっていることを確認し、既存のシャワーヘッドを取り外します。次に接続部分にゴムパッキンをはめ込み、新規のシャワーヘッドを取り付けます。最後に水漏れがないかを確認し、作業は完了です。

型番・メーカーが別のものを交換する場合

型番・メーカーが別のものを交換する場合は、以下の手順で進めます。

1.水栓が完全に閉まっていることを確認する
2.既存のシャワーヘッドを取り外す
3.接続部分にゴムパッキンをはめ込む
4.変換アダプターを接続する
5.新規のシャワーヘッドを取り付ける
6.水漏れがないかを確認する

手順はほとんど同じですが、型番・メーカーが別だとサイズやネジが合わないことがあるため、通常の手順に加えて変換アダプターが必要となります。

変換アダプターは他社同士の製品を接続するのに使用するため、あらかじめ購入しておくのが望ましいです。

最近では通販サイトやホームセンターで販売されているので、事前に入手しておくと安心です。

一体型のものを交換する場合

シャワーヘッドとホースが一体型になっているものを交換する場合は、ホースごと交換する必要があります。

通常はシャワーヘッドだけ交換すれば済むのですが、ホースと一体型になっているものは根元から交換しなくてはいけません。

そのため、シャワーヘッドとホースを一緒に取り外し、新たなシャワーヘッドとホースを取り付けることが必要です。

ただし、賃貸物件の場合、シャワーの根元から交換することを許可していないところがあります。

賃貸物件は、基本的に退去時の原状回復を求められるため、素人でも簡単に戻せること以外は注意が必要です。

シャワーヘッドのみではなくホースから取り替えたい場合は、作業前に必ず管理会社に確認してください。

ここでは、賃貸物件でシャワーヘッドを交換する際の注意点について見ていきましょう。

型番やメーカーが同じかどうか確認する

まずは型番やメーカーが同じかどうか確認しましょう。

別の型番やメーカーだと接続部分が合わず、シャワーヘッドだけでなくホースごと取り替える必要が出てきます。逆に同じ型番やメーカーだとシャワーヘッドのみ取り替えられるため、比較的簡単です。

変換アダプターがあれば交換は可能ですが、簡単にシャワーヘッドを変えたいなら型番やメーカーが同じものを選ぶことをおすすめします。

既存のシャワーヘッドは退去時まで保管する

既存のシャワーヘッドは必ず退去時まで保管しましょう。

賃貸物件の場合、所有者は管理会社となっているため、シャワーヘッドも管理会社の所有物という扱いとなります。当然ながら、勝手に廃棄するのは厳禁です。

退去時に返却が求められても対応できるよう、わかりやすいところに保管しておいてください。

退去時に原状回復が必要となるのか確認する

退去時に原状回復が必要となるか確認することも忘れてはなりません。

管理会社によっては退去時の原状回復に、浴室関連の項目が含まれているため、取り替えた場合は元に戻すことが求められるのが一般的です。

原状回復は、物件を借りている人が返すにあたって部屋を元の状態に戻すことを指すので、基本的に文字通り「元通り」にすることが求められます。

そのため、交換したシャワーヘッドをそのまま置いていくことはできません。

部品の形状やサイズが合わないことがある

シャワーヘッドのみを交換する場合、部品の形状やサイズが合わないことがある点にご注意ください。

形状やサイズが合わないとせっかく購入したシャワーヘッドが取り付けられません。

原則は同じ型番やメーカーのものなら互換性がありますが、刷新されたものは会わないことがあるため、購入時は間違わないよう気を付けておきましょう。

別のもの同士は変換アダプターが必要となる

前述した通り、型番やメーカーが別のもの同士で交換する場合、変換アダプターが必要となります。

変換アダプターがないとシャワーヘッドとホースを接続できないことがあるので、購入する段階で確認しておくのが望ましいです。

ここでは、シャワーヘッドを取り替えるメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

シャワーヘッドを取り替えるメリットには、以下のようなものがあります。

・おしゃれなシャワーヘッドを選べる
・機能・性能を拡張できるものがある
・節水効果のアップが期待できる
・洗浄力のアップが期待できる

シャワーヘッドを取り替えると、おしゃれなシャワーヘッドを選べる他、機能・性能を拡張できるものがあります。

また、商品によっては節水効果や洗浄力のアップが期待できるため、節約したい人にとってはメリットが豊富と言えるでしょう。

デメリット

シャワーヘッドを取り替えるデメリットには、以下のようなものがあります。

・管理会社から許可されないことがある
・本体代などの初期費用がかかる

シャワーヘッドを取り替えようと思っても、管理会社から許可されないことがあります。

また、本体代などの初期費用がかかるので、経済的に済ませたい人にとってはデメリットがやや気になるかもしれません。

ここでは、シャワーヘッドの種類について見ていきましょう。

シャワーヘッドの主な種類には、以下のようなものがあります。

・塩素除去・浄水タイプ
・水圧・水流調節タイプ
・節水タイプ
・マイクロバブルタイプ

塩素除去・浄水タイプは塩素除去・浄水できる機能が備わっているシャワーヘッドで、健康を気にする人におすすめです。

水圧・水流調節タイプは水圧・水流を調節できる機能を持っているシャワーヘッドで、状況に応じて水圧を使い分けたい人におすすめです。

他にも、節水タイプやマイクロバブルタイプなど多種多様なシャワーヘッドがあるため、ご希望のシチュエーションに合わせてお選びください。

最近では特殊なシャワーヘッドもあり、一度通販サイトやホームセンターを覗いてみると楽しいと思います。

なお、シャワーヘッドの主要ブランドとして人気なのはMirable（ミラブル）やRefa（リファ）です。

Mirable（ミラブル）はファインバブル専業メーカーとして知られるサイエンスが開発したブランドで、特許としても登録されている洗浄機能に定評があります。

一方、Refa（リファ）は美容器具メーカーとして知られるMTGが手掛けるブランドで、美容性能が支持されています。

他にも有名なメーカー以外にもシャワーヘッドを販売しているところがいくつかあるため、比較検討しながら選ぶのがおすすめです。

賃貸物件で自身で原状回復が可能なシャワーヘッドの交換自体は法律違反ではありませんが、シャワーヘッドとホースが一体型になっているものは判断が難しくなります。

契約内容やどこまで許可されるのかは管理会社によっても違うので、自身で交換が容易なものであっても基本的には管理会社に相談してから行った方が良いでしょう。

トラブルのないように、賃貸物件でもご希望通りのシャワータイムで日々の疲れを癒してください。